「飛行機の中で泣いたらどうしよう」
「子どもが座っていられなかったらどうしよう」
「周りの人に迷惑だと思われないかな」
0〜2歳の子どもとのフライトでは、このような不安を抱える方も多いのではないでしょうか。
0歳は、授乳やミルク、おむつ替え、睡眠のタイミングに気を配る必要があります。
歩き始める1〜2歳になると、長時間じっと座っていることが難しく、すぐに飽きたり、突然機嫌が悪くなったりすることも増えてきます。
静かな機内で子どもが泣いたり、動きたがったりすると、周囲の視線が気になってしまいますよね。
私自身、客室乗務員として多くの子連れのお客さまを見てきました。しかし、母親になってからは、保護者の方が感じる不安を以前より深く理解できるようになりました。
今回は、現役CA・2児の母という両方の視点から、0〜2歳の子どもと飛行機に乗る前に準備しておきたい7つのポイントをご紹介します。
1.年齢によって困りごとが異なることを知っておく
0〜2歳とのフライトは、子どもの成長段階によって大変さが異なります。
0歳ごろ
- 授乳やミルクのタイミングを調整する必要がある
- 眠い、おなかがすいたなどの理由で泣く
- いつもと違う環境で眠れないことがある
1〜2歳ごろ
- 長時間じっと座っていられない
- 歩きたい、動きたい気持ちが強い
- 遊びに飽きやすい
- 眠くなると機嫌が悪くなる
- 自分の希望をうまく言葉にできず、泣いたり怒ったりする
こうした行動は、子どもの成長過程では自然なことです。
特に1〜2歳は、「座っていてね」と伝えても、そのとおりに過ごすことが難しい年齢です。
最初から最後まで静かに座らせようとするのではなく、途中で飽きたり、動きたがったりすることを想定して準備しておきましょう。
2.座席は「後方の通路側」を候補にする
0〜2歳とのフライトでは、後方の通路側座席を候補にしてみてください。
通路側なら、ベルト着用サインが消え、機内の状況が落ち着いているときに席を立ちやすくなります。お手洗いへ行くときにも便利です。
後方席には、次のようなメリットがあります。
- お手洗いへ行きやすい
- 前方席と比べて、団体旅行や家族旅行のお客さまが多い傾向がある
一方で、お手洗いを待つ人の出入りや、ギャレーでの作業音が気になる可能性もあります。航空会社や機材によって座席配置が異なるため、後方席が必ずしもすべての家族に適しているとは限りません。
窓の外を見ることが好きな子どもなら窓側、席を立つ可能性が高い場合は通路側など、子どもの性格や過ごし方に合わせて選びましょう。
座席選びをさらに詳しく知りたい方は、こちらもお読みください。

3.耳抜きは離陸時と降下が始まる頃に備える
子どもの耳抜きで意識したいのは、離陸して高度が上がるときと、着陸に向けて高度が下がるときです。
機内アナウンスや周囲の様子を確認しながら、事前に飲み物などを準備しておきましょう。
また、必要に応じて鼻水吸引器を使い、できるだけ鼻が通った状態にしておくことも大切です。
耳抜きには、飲み込む動作が役立ちます。
- 授乳する
- 飲み物を飲ませる
- 子どもに合ったおやつを食べさせる
飲み物やミルクを早く与えすぎると、必要なタイミングで飲んでくれないこともあります。離陸や降下に合わせられるよう、少し残しておくと安心です。
年齢別の耳抜き方法は、こちらもお読みください。

4.機内で使うものを小さなバッグに分ける
機内で必要なものをすべて大きなバッグに入れてしまうと、必要なときにすぐ取り出せません。
持ち物は、次の3つに分けるのがおすすめです。
- 機内で必ず使うもの:小さなバッグにまとめる
- 機内で使う可能性が低いもの:座席上の収納棚へ入れる
- 機内で使わないもの:できるだけ預け入れ荷物へ入れる
小さなバッグには、次のようなものを入れておくと便利です。
- おむつとおしりふき
- 着替え
- 授乳グッズ
- 飲み物
- 年齢に合ったおやつ
- おもちゃや絵本
- ビニール袋
- ウェットティッシュ
飛行中に取り出しやすいよう、必要なものを小さなバッグへまとめておくと、座席上の収納棚を開けずに済みます。
離着陸時は、前の座席の下など案内された場所へ収納してください。最前列など、足元へ荷物を置けない座席もあります。
荷物を減らすこと以上に、「どのタイミングで使うか」に合わせて分けておくことが大切です。
旅行に合う持ち物をまとめて確認したい方は、こちらもご利用ください。
5.子どもの「今の好み」に合う遊びを用意する
子連れフライト用の便利グッズはたくさんありますが、すべての子どもに同じものが合うわけではありません。
大切なのは、普段から子どもの様子を見ておくことです。
- 今は何に興味があるか
- どのような遊びなら集中できるか
- 絵本とおもちゃのどちらが好きか
- 音が出なくても楽しめるものは何か
機内には、普段から好きなものに加えて、初めて見る小さなおもちゃを用意する方法もあります。
一度にすべてを見せず、飽きたタイミングで一つずつ出すと、興味が長続きしやすくなります。
音が大きいものや、細かい部品が多く落としやすいものは避けると安心です。
6.昼寝と搭乗前の過ごし方を考える
昼寝の時間に合わせて飛行機を予約しても、必ず機内で眠ってくれるとは限りません。
機内で寝てほしい場合は、搭乗前に空港内のキッズスペースなどを利用し、無理のない範囲で身体を動かしておくのも一つの方法です。
ぐずり始めたときには、次のような方法を試してみましょう。
- 新しいおもちゃを見せる
- 絵本を読む
- 飲み物やおやつで気分を変える
- 抱っこして落ち着かせる
ベルト着用サインが消え、安全上問題がない場合でも、機内を自由に歩き回れるとは限りません。
また、ギャレーは客室乗務員の作業場所です。ギャレー付近で気分転換をしたい場合は、その場所にいてもよいか客室乗務員へ確認しましょう。
7.泣いてしまっても自分を責めすぎない
子どもが泣くと、「周りに迷惑をかけている」「うるさいと思われているのでは」と不安になりますよね。
近年では、機内での様子をSNSなどへ投稿されないか心配する方もいるかもしれません。
周囲への配慮は大切ですが、どれだけ準備しても子どもが泣いてしまうことはあります。
できる対応をしながら、親子が安全に目的地へ到着することを最優先にしてください。
子どもがぐずるかもしれないという不安だけで、家族旅行を諦めてほしくないと思っています。
まとめ|完璧を目指さず、できる準備から始めよう
0〜2歳とのフライトを、最初から最後まで計画どおりに進めるのは難しいものです。
それでも、次のポイントを準備しておけば、保護者の負担を軽くできます。
- 年齢ごとの困りごとを想定する
- 子どもに合う座席を選ぶ
- 離陸時と降下時の耳抜きに備える
- 機内で使うものを小さなバッグに分ける
- 子どもの好みに合った遊びを用意する
- 昼寝と搭乗前の過ごし方を考える
- 泣いても自分を責めすぎない
大切なのは、機内で完璧に静かに過ごすことではありません。周囲へできる配慮をしながら、親子が安全に目的地へ到着することです。
これからも現役CA・2児の母として、子連れフライトの不安を少し軽くできる情報を発信していきます。
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